私立大学等経常費補助金

(1)

　私立大学等経常費補助金は、�@私立大学等（私立大学・短期大学・高等専門学校）の教育研究条件の維持向上、�A学生の修学上の経済的負担の軽減、�B私立大学等の経営の健全性向上に資するため、日本私立学校振興・共済事業団が国から補助金の交付を受け、これを財源として全額、学校法人に対して私立大学等の経常的経費について補助するものです。

(2)

　この補助金には、各私立大学等における教職員数や学生数等に所定の単価を乗じて得た基準額を教育研究条件の状況に応じ傾斜配分する「一般補助」と教育研究に関する特色ある取組に応じ配分する「特別補助」があります。なお、平成18年度まで文部科学省執行であった「私立大学教育研究高度化推進特別補助」は平成19年度から私学事業団執行の上記特別補助へ統合されています。

(3)

　平成19年度交付学校数は874校、交付額は総額で3,280億5,000万円であり、このうち一般補助は2,167億7,900万円、特別補助は1,112億7,100万円となっています。これを学校種別でみると、大学3,002億7,160万9千円、短期大学272億4,297万7千円、高等専門学校5億3,541万4千円となっています(表1、表２)。なお、不交付の102校の事由は(表３)のとおりです。
　交付額を1校当たりに換算すると3億7,534万3千円となり、学校種別で見ると、大学5億7,085万9千円、短期大学7,896万5千円、高等専門学校1億7,847万1千円となっています。
　また、交付額を学生1人当たりに換算すると16万8千円となっており、学校種別で見ると、大学16万8千円、短期大学16万7千円、高等専門学校25万6千円となっています(表２)。