大学を卒業した者または大学卒業者と同等以上の学力を持つ者を入学資格とし、約２年〜５年間の教育を行う教育課程であり、大学に置かれます。

　学校教育法では、大学院の目的について、「学術の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、文化の進展に寄与することを目的とする」とされています。

　大学院には、修士課程、博士課程、専門職学位課程が置かれ、修士課程は、約２年間の教育を行うものとされ、その目的は「広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又はこれに加えて高度の専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を培うこと」とされています。博士課程は、約５年間の教育を行うものとされ、その目的は「専攻分野について、研究者として自立して研究活動を行い、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うこと」とされています。専門職学位課程は、約1年〜２年間（法科大学院は３年間）の教育を行うものとされ、その目的は「高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培うこと」とされています。

　大学院は大学に設置されますが、学部を置くことなく大学院のみを置く大学である大学院大学や、複数の大学が協力して教育研究を行う連合大学院や共同大学院もあります。