大学を卒業した者または大学卒業者と同等以上の学力を持つ者を入学資格とし、１年以上の期間、特別の事項を教授研究する教育課程です。

　大学院と似ていますが、�@専攻科は特定事項についての教授研究を行うが、大学院は専攻分野が特定されるにしてもある程度体系的な教育研究活動が用意されるものであること、�A専攻科において教育が行われる期間は１年以上であるが、大学院においては２年〜５年といった、まとまりをもったものであること、�B専攻科の修了者には特別の学位や称号は与えられないが、大学院の修了者については学位が授与されること、などの点で異なります。

　大学のほか、短期大学、高等専門学校にも置くことができ、この場合の入学資格は、短期大学については、短期大学を卒業した者または短期大学卒業者と同等以上の学力を持つ者であり、高等専門学校については、高等専門学校を卒業した者または高等専門学校卒業者と同等以上の学力を持つ者です。

　大学の専攻科に進むことで、大学の学部において取得できる小学校や中学校などの教員の免許状に加えて、専攻科において特別支援学校の教員の免許状の取得が出来たり、短期大学の専攻科に進むことで、短期大学の学科において取得できる幼稚園の教員の免許状に加えて、専攻科において保育士資格の取得が出来たりします。